シャンプーをやめると、多くの場合、髪が異常にべたつくようになる。ブラッシングをすると、垢のような皮脂のようなものがブラシやくしにこびりついてゾッとする。湯洗いをしても、当然すっきりしないし、においも気になる。
そのせいでシャンプー断ちをあきらめる人が少なくない。わたしも何度もめげそうになった。わたしは、出かけたり人に会う機会がほとんどない生活だったことと、更年期障害でシャンプーを続けられない状況だったので、何とか続けられたが、つくづくシャンプーを断つというのは難しいと思う。
しかし、過ぎてしまうと、どうしてあんなおぞましい暗黒状態に陥るのか不思議でならない。シャンプー断ちができると、あれほど毎日洗髪しないと気持ち悪かったのが嘘のように洗髪の頻度が少なくてすむようになった。やはりあのべたべたの原因は、シャンプーにあるのではないかと思わずにいられない。
シャンプーをやめたときに発生するトラブルの数々はやがて終わる。それだけは間違いない。
シャンプー断ち後のべたべた暗黒期が終わるとき
それではシャンプーをやめてからいつまで我慢すればいいのか? わたし自身思ったものだ。数か月で終わるという人もいれば、年単位かかったという人もいて、まったく終わりが見えなかった。
想像するに、髪が生え変わったり、頭皮が生まれ変われば、シャンプーの影響から脱出できると考えられる。だから髪の長さや頭皮のコンディションによって、かなり個人差があるのではないだろうか。
シャンプーやコンディショナーなどに含まれているヘアケア成分が湯洗いごときで洗い流されてしまうとは考えにくい。こうした成分は、おそらく毎日繰り返しコーティングされていくことを前提に作られており、急に湯シャンに切り替えられることなど想定外なのだ。
シャンプーは、ただ汚れを落とすことだけに特化していない。恐ろしく多様でわけのわからない成分が配合されている。何かの拍子でどんな化学反応を起こしても不思議はないのである。
シャンプー断ちをして湯シャンになると始まるベタベタ期は、結局長年毎日のように強力なシャンプーの影響を受け続けた髪や頭皮が更新されない限り終わらないのかもしれない。
白髪染めをやめて、全部染めない髪に生え変わるのを待つのと似ている。
しかし、これは時間が解決してくれる。誰でもかならずいつかは報われるという数少ない苦労の一つなのだ。
密を避けねばならないコロナ禍はシャンプー断ちの絶好のチャンス。シャンプーをやめたい方、ぜひチャレンジしてみてね。
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