運動嫌いに効いてたストレッチ

stretch koka

2017年から開脚ストレッチを始めた。4年になるが、両脚の開きは180度には程遠く、前屈もどうにかできる程度である。しかし開脚のためのストレッチは、からだを動かすことが好きでないわたしの唯一の運動習慣になった。

といっても15分ほどのプログラムである。無理が嫌いなのでまったくしんどくない。それでも信じられないほど硬かったからだがじわじわ柔らかくなっていくのが楽しく気持ちよかった。

それでもある日、こんな程度のストレッチを続けていて、役に立っているのだろうか? とふと疑問に思うようになっていた。

ところがちゃんと効果があったと実感するできごとがあった。

初心者や中高年は効率のいいトレーニングに注意!

ストレッチ習慣があまりに順調過ぎて、もっと筋肉を鍛えたほうがいいんじゃないか? そんな欲が出てきた。

ストレッチを続けて多少からだがやわらかくなって調子に乗っていたのだ。

手持ちのテキスト「体質改善ストレッチ」のスロトレメニューというのをやってみることにした。

スロトレとは筋トレにストレッチ要素をプラスしたもので、スローな動きで行う筋力トレーニングのことだ。軽めの負荷でも効率よく筋肉を鍛えられるという。また、女性や中高年層でも安全に行えるとある。

「これならできる!」と思ったのが間違いだった。

効率的というだけあって、じつは難易度が高い複合的なフォームのトレーニングだったのだ。正しいフォームをつくるだけでも難しい。それでも調子に乗っていたわたし、慣れればそのうちできるようになるだろうとぎこちないまま続けたのが悪かった。

あるとき急に腰に違和感を覚え、それから産後以来の腰痛を発症。

わたしのような運動不足の初心者は、トレーニングに効率を求めてはいけない。

ストレッチを始める前のこと

ぎっくり腰のような激痛ではないものの、座れば痛いし、立ち続けても痛い。横になるのが一番ラクなものの、同じ姿勢でいるとやはり苦痛でやり場がない。

神経や骨に何かあるといけないというので、念のため病院でレントゲンを撮って診てもらったところ、異常なし。やはり捻挫みたいなもののようだ。

仕方なくストレッチを休んで安静にしていると、首から肩から背中まで痛くなって、さらには頭痛までしてくる始末。腰をかばうせいでからだじゅうが痛くなったのだ。

ふと、このからだのあちこちが痛くなる感じ、以前にもあったと思い出した。

更年期の頃、四十肩で4カ月、腕が上がらず激痛に悩まされた。その頃、寝起き時は、首から背中にかけて痛かったものだ。首の痛みが気になって、脳外科でCT検査を受けたこともあった。当時は寝ると痛くなって、起きてもしんどくてすっきりしない日が続いていたのだ。

すっかり忘れていたが、それがストレッチを始めた理由だったことを思い出した。

ストレッチは効いていた!

そう。地味に毎日のストレッチが効いていたのだ。

それまで寝ながら思い切り伸びすることもできなかった。すぐにからだがひきつって、こむら返りになるからだ。うまく寝返りしながら眠ることができなくて、寝ても疲れがとれなかった。

それがストレッチを始めて、いつの間にか寝てもからだが痛くならなくなっていたのだ。

それがあたりまえになって、開脚や前屈の具合ばかり気にしていた。

役に立っているかどうかわからなくなるほど日課になっていたストレッチがこれほどからだに効いていたとは驚きである。こつこつ地道に続けていたことが無駄ではなかったのだから、これほど嬉しいことはない。

なかなか開脚は広がらないし、ぺたんと前屈できるようになるのはいつになることやらである。開脚ストレッチは完成できないまま寿命が来るかもしれない。

それでももう、疑うことなくストレッチを続けていけそうである。

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