マグネシウム粒と過炭酸ナトリウムのアルカリ洗濯で落ちない汚れ、やっぱり石けんで洗いたい。
と思ってみたけれど、やっぱり石けん洗濯は手間もコストもかかる。
というわけで、シンプル成分が気に入って、ヤシノミ洗たく洗剤濃縮タイプという最近発売された合成洗剤を使い出した。
ヤシノミ洗たく洗剤濃縮タイプ純石けん分の謎
じつはこのヤシノミ洗たく洗剤濃縮タイプには純石けん分(脂肪酸カリウム)という成分がある。全界面活性剤のうちの純石けん分の割合は不明だが、複合石けんではなく合成洗剤に分類されているところから、純石けん分の割合は70%未満と思われる。全界面活性剤の割合は32%である。
標準使用量は一般の洗濯機の場合、水量30リットルあたり10ミリリットル。石けん分の濃度はどれくらいになるのかわからないが、ほとんど泡立たない。全部石けんカスになってたりして、なんて思ってしまう。石けんカス防止剤らしいものは入っておらず、もちろん洗たく中に石けんカスらしきものが見えるわけでもない。たとえ石けんカスが発生していたとしても、あまりに少量でわからないのかもしれない。
石けんの洗浄力は泡立ちで判定されるが、厳密には泡で汚れを落としているわけではない。洗浄力と泡の量は無関係という。とすれば、このヤシノミ洗たく洗剤の石けん成分は、何か特別なからくりで、それなりの洗浄力を発揮しているのかもしれない。
などと考えれば考えるほど気になってしまい、とうとうメーカーに問い合わせてみたら、あっさり謎が解けた。
なんとこの純石けん、泡立ちを抑える消泡剤として微量配合されているだけなんだとか。
まぎらわしい。でも納得。
洗濯で大事なことは、環境と健康とコストのバランス
アルカリ剤には石けんや洗剤のような洗浄力はないけど、水洗いより消臭力がある。だからふだんの軽い汚れの洗濯としては悪くないと思う。
確かに、軽い汚れものを毎日洗濯するのは贅沢という考えもある。しかし、汗や皮脂汚れをため込むより、なるべく早く落としたほうが衣服は長持ちする。
洗い過ぎや清潔過ぎるのも程度問題だが、気持ち悪いのを我慢するのもどうかと思う。
手洗いには石けんを使いたい。石けんはほぼどんなものも洗える。すすぎや脱水だけ洗濯機を使えば石けんや水を節約できる。
週に一回など、ときどき定期的に石けん洗濯するというのも悪くない。
石けんは水道水の硬度によって非常に使いにくい。それでもどうしても石けんを使いたい場合は、軟水器を利用する方法もある。
無理しないで合成洗剤をちゃんと計って適量使うのもいい。合成洗剤は標準使用量が少なく、石けんのように石けんカスの心配がなく、断然使いやすい。ただ無頓着に使い過ぎる傾向があるから注意したい。
合成洗剤の界面活性剤は、昔より生分解しやすくなっているとはいえ、生分解する直前まで界面活性を失わず、今も海洋汚染の大きな原因になっていることを忘れないでいたい。
また、石けんによる汚染とはまた違うコワイ有毒性がある。できるだけ使わず、なるべく少なくを心がけたい。
洗濯をする限り、石けんであれ洗剤であれ環境を汚していることに変わりはない。
大事なのは、石けんや洗剤を最小限にする環境と健康とコストのバランスを模索することだ。
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