作文教室でちょっとした冊子を作る機会がある。昔は両面印刷ができなくて、のりで貼り合わせたりしていたが、今はホッチキスで中綴じするのが主流になっている。
でも、大型のホッチキスは高価なんですよね。そんなに使うことないし。
100円ショップの中綴じホッチキス
普通の10号針が使えて、縦向きに方向を変えて中綴じができるホッチキスは100円ショップにもある。
マックスのホッチキスだと500円前後。
こういうホッチキスがあることをはじめて知ったときは感動したものだった。でもすぐに、無理があるとわかった。
これはホッチキスの問題というより10号針を使うことに問題があるように思う。厚みに関わらず、どうやっても針がゆがんで浮くのだ。とまるにはとまるのだが、浮いた針は紙や手に当たって傷つく。テープで保護するしかない。マックスのホッチキスならもう少しマシなんだろうか。
中綴じ用の大型ホッチキスならこうした心配はない。大きな針が紙をしっかりまとめ、針の端も紙の束の中にきれいに収まるようになっているからだ。
だからといって、学校や塾のようにこうした大型のホッチキスで中綴じする機会がひんぱんにあるわけもなく、とても準備する気になれない。
でも、生徒さんにせっかく使ってもらう教材である。できる限り丁寧にきれいに作りたい。
糸で中綴じする
そこで糸で中綴じすることを思いついた。
糸なら紙の枚数を気にせずきれいに綴じられる。
方法は簡単。あらかじめ紙に針で穴をあけておいて、あとは針を使って糸を通して結ぶだけ。写真は2か所だが、A3だと4か所とめる。糸の結びめは背表紙に紙を貼ればきれいに隠せる。糸で綴じた冊子は開きやすく、ホッチキスのように紙に負担がかからない上、思いがけずエコではないか!
これならじょうぶで満足な仕上がりである。
どうしてもっと早く気が付かなかったのか。できそこないのホッチキス冊子を今すぐ取り返して作り直したいぐらいだ。
塾や学校ではこんな手作業はしてられないだろうけど、うちは懇切丁寧な個人対応を心がけているこぢんまり教室。冊子づくりも楽しんでやっていきたい。
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