『月3万円ビジネス100の事例』は、なんだか正直今はまだ現実離れした話のようで、わたしにはちょっと敷居が高い。そう思いながら読みました。
でも、月3万円ビジネスのコンセプトは素敵なんですよ。とっても共感しました。
ビジネスとは競争に勝つこと……と多くの人が言う。競争が悪いこととは思わないが、行き過ぎるとLove&Peaceの対極になりそうだ。昨今の仕事のあり方は、それに近いと僕は思う。コピーレフトで、そしてクリエイティブ・コモンズでLove&Peaceに満ちた3-Bizをワイワイガヤガヤ生み出していただきたい。藤村靖之
月3万円ビジネスのお約束
月3万円ビジネスというのは、月3万円どんなビジネスをしてもいいというわけではないんです。
- いいことしか仕事にしない。
- 奪い合わないで分かち合う。コピーレフト、つまり真似してOK。
- 支出を減らす。
- ノーリスク。借金しない。何でも買わないで自分で作れるものは作る。
- 2日しかかけない。
- みんなで生み出す。
- インターネットでは売らない。仲間との交流など販売以外は大いにネットを利用する。
というお約束があるんです。
で、いくつか組み合わせてお金を稼ぐスタイル。
月3万円ビジネス、いくつすると一番幸せ?
これは著者の藤村氏が韓国の若者に講義したときにした質問です。
学生たちは、できる限りたくさんのビジネスをしてたくさん収入を得たいと答えます。
そこで藤村氏は「僕なら3つが一番幸せ」と応えて学生を騒然とさせました。
藤村氏いわく、
一つのビジネスは月に2日、3つで月に6日。残りの24日で食糧や住む家や使うエネルギーをみんなで愉しく作る。すると、支出が少なくてすむから貯金もできる。ストレスフリーで健康で仲間も増える。毎日が喜びに満ちる。こういうのを幸せと言うのではないか?
自給率ゼロだから何でもお金で買わないといけなくなる。そうすると支出が多いから収入も増やさないといけない。その結果、自由時間が減る。お金も貯まらない。ストレスが溜まって病気になる。仲間もいない。これって幸せ?
もう一度訊きなおすと、全員が3個と答えた。
「収入が多ければ幸せ」という、20年も縛り付けられてきたマインドセット(心の枠組み)が、たったの10分の講義で解き放たれた。涙ぐんだ青年もいた。愉快で悲しい。 『月3万円ビジネス100の実例』より
いやいや現実はまだそうかんたんに愉快に変えることはできなさそう。世の中はいっぺんには変わらない。でも、これまでになかった自由な発想で、たくましく生活する若者たちは着実に増えつつあると実感してます。
今の世の中、老いるといいことがない。それは自給力がないまま収入の道がなくなってしまうからなんですよね。
グローバルに大きく広げるばっかりのビジネスを競ってやってますが、限られた地球上のことです。いずれ破綻するに決まってます。
そんな世界からわたしも抜けたいってつくづく思ってます。
3万円ビジネスは、仲間を作るとか、自給力を上げるとか、わたしにはお金を稼ぐのと同じくらい難しい課題が多いんですよね……。だから自分にできる範囲で、まずは暮らしを小さくして、支出を減らすところあたりから取り組んでみることにします。
3万円ビジネスに興味のある方はどうぞ♪
読み物としてもおもしろいです。
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