『暮らしのつくり方』本多さおり著に学んだこと

『片付けたくなる部屋づくり』がおもしろかったので、『暮らしのつくり方』も読んでみました。本多さおり氏はいまやこんまりさんに並ぶ人気の整理収納コンサルタントです。

人気の秘密は、ご自宅を惜しげもなく公開しているところではないでしょうか。それがモデルルームのような豪邸ではなく、築40年のありふれた(失礼)集合住宅なんですね。

まだお若く、みずみずしいひたむきな暮らしぶりが素敵です。

何のために片づける?

「わたし何のためにこんな苦労して片づけてるんだっけ?」 そんなことを思いました。

大切なのは、幸せの感度を上げるための場を整えておくこと。
家を整えて、日常的に小さな幸せを感じられる空間にすることが、幸せな暮らしをつくる第一歩です。

本多氏は大好きなコーヒーを楽しむために場を整えることが片づけにつながっているようです。なんだか優雅でいいですね。

わたしは、掃除をラクにしたいから片づけています。掃除が目的? とちょっとがっくりしますが、考えてみたら掃除がけっこう好きなのかもしれません。
というと、なんだかキレイ好きみたいですがそういうわけではありません。得意でもなんでもないです。
だけど、気が滅入ったり、ものごとがうまくまわらなくて思考停止しているようなときは、気分転換に拭き掃除とか鍋磨きとかを無心にするといいんです。
無心に手を動かして目の前のものがきれいになっていくのを見ているうちに気が晴れてきます。まあ、それがちょっとした幸せと言えばそうかもしれません。

もし、片づいていないと、こうした掃除にすぐかかれません。だから片づけます。

片づけの先にあるもの

片づけはたんにきれいにすることが目的じゃない。その先にある暮らしが大切なんだ、と著者は述べています。
わたしはどんな暮らしがしたいかなあと考えてみたら、「健康でお金の心配をしなくていい暮らし」がしたい。なんか現実的で生々しい話になりました。
著者のように「大好きなコーヒーを幸せな気分で飲む暮らし」とはかなり趣が違います。でもこれがわたしの願う幸せな暮らしなんですね。
だから無駄遣いしないように片づけたいし、いくつになっても自分で家事ができるように片づけたい。格好良く言うなら簡素な暮らしに整えるってところでしょうか。年相応の生活感が出てますね。

残念ながら優雅な暮らしのシーンは思い浮かびませんが、日々淡々と無事に過ごせる以上の幸せはありません。

片づけは、暮らしの中に埋もれている小さな幸せを発掘することなんですね。

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