オンライン作文教室の講師を長年つとめていたといっても、ついこの間まで、それって電話のことだった。毎週電話をかけて話をするというのが案外重宝されて、根強い支持を受けていたのだ。それが会議ソフトのZoomを導入するようになったのは、じつはつい最近のこと。
講師はインターネットのやりとりに慣れていても、インターネットに慣れていない家庭のほうが実際ははるかに多いのだ。スマホの普及率が高くても、ネットの接続環境がないおうちは少なくないのである。
コロナで知った、日本のオンライン環境
わたしはスマホは持ってないが、在宅ワークをしてきた関係で、早くからたまたまうちにはインターネットに常時接続できる環境がある。それは考えてみればあたりまえのことではない。光回線を屋内に整備しようと思うと工事代もかかるし、ブロバイダーとの契約も必要だからだ。
この頃は、工事不要、コンセントにさすだけでインターネットがすぐできるモバイルルーターというのもあるらしいが、月々費用がかかるのは同じだし、光回線と比べれば、まだまだ通信が不安定と聞く。
コロナ禍で、突然オンライン授業をすると言われて戸惑った家庭はどれくらいあったろう。きっとスマホを持たないわたしと似たような疎外感を持ったかもしれない。
そんなわたしも、コロナ禍ということもあるし、作文教室はオンラインだけでいいか、などと思ってしまっていたことをちょっと反省している。
オンラインができなくても、作文のお手伝いしてます!
と言っても、オンラインでしか問い合わせできないのよね……。
日本はまだまだインターネット、生活を支えるインフラになり切れてない……。
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