カリスマ主婦の石黒智子氏が著書「捨てない知恵」の中で、「収納」から「捨てる」そして「片付け」が注目される時代になっているといったようなことを述べています。
わたしは、それぞれの時代にもてはやされてきたことに、まんまといちいち踊らされてきました。
バブル絶頂期の結婚
わたしはバブル期に結婚しました。
今思えば、婚礼家具から嫁入り道具一式、好きなものを選ぶというより、決まったパッケージみたいなものがあったように思います。
小さな社宅に不似合いな婚礼家具のセット一式に悩む新婚家庭が少なくなかったことを覚えています。
結婚となると、まだまだ若い二人が好きなスタイルで好きなものを選ぶ風潮はありませんでした。「こういうもの」と言われれば、それに従うものであり、ほかの方法なんて、思いつきもしませんでした。
そのころから黒崎智子氏のように、よく考え、調べ、モノを選ぶことを知っていたら、あり余るモノの収納や心痛む断捨離に苦労しなくてすんだのにって思います。
近藤麻理恵氏は、片づけは教わらないからできない、と述べていましたが、そのとおりだなあと思う今日この頃です。
「モノにこだわらない」は、モノを粗末にする原因だった
わたしはモノにあまりこだわりがない。こだわりを持つほうが窮屈でかっこ悪いとさえ思っていました。
こだわりをなくすと、カンタンに流行に流されるんですよね。流行に乗ると、流行遅れのいらなくなったモノがどんどん増えてしまいます。
そのつどきれいに切り捨てていければまだよかったのかもしれません。「もったいない」というだけで捨てられない、いらないものに囲まれて生活するはめになるのに、時間はかかりませんでした。
モノが多いのに、使えるものが何もない。たえず物足りなさを感じながらの生活があたりまえになっていた気がします。
モノにこだわらないなどと、かっこつけていたけれど、結局はモノを粗末にしていただけだったんですね。
長く愛用できるもの、便利に使い切るものを選ぶことに労を惜しまないことの大切さがこの年になって、やっとわかってきたところでしょうか。遅いです……。
買わないとものは減らない!
石黒智子氏は「買わないとものは減らせません」と言ってます。
その代わり、買うときは真剣に選ばないといけないのです。石黒智子氏は、20年かかって選んだモノもあるらしいからスゴイ。そこまでできなくても、気に入ったモノが見つかるまでは買わない、ぐらいの心構えは必要なんですね。
モノを一つ買うのに、頭を使ってなかったことを今さらながら思い知りました。かっこいいとか、かわいいとか言う前に、なぜ
- 必要なものか
- うちに合うか
- 使い勝手はいいか
- 愛用できるか
といったごくごくあたりまえのことを考えてなかったのか、今となってはフシギなんですが。考えてるつもりだったような気もします。でも、やっぱりどこかに「また買い直せばいいや」といった、失敗前提のいい加減な気持ちが習慣になっていたかも。
それもこれも、選ぶ目に自信がないからなんですよね。考えることをおっくうがってしなかった結果でしょうか。買う前に、ほしいもののイメージさえ持たないまま、何となく買ってしまうようなこともあったっけ。
年を重ねたおとなだから、こんどこそ本気で片付けたい!
- 捨てることから始める方法
- 買うことから始める方法
- シンプルスタイルをイメージすることから始める方法
と諸先輩方々がいろいろな片付けの方法を教えてくれています。学校では教わることができなかったことです。時代の流れや環境の変化もあり、家族から教わることもむずかしいことでした。
自分の環境に合わせて、創意工夫も必要になってきます。これからは、もっと頭を使って、かいある苦労を年とともに重ねていければいいなと思います。
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