バブル育ちのせいか、勤倹貯蓄を軽視し、嫌うところがありました。
そのことを大いに反省するこの頃です。
人間は一生のうちに、早かれ、おそかれ、一度は貧乏生活を通り越さねばならぬのである。
これは素寒貧(すかんぴん)から財産を積んで大資産家となり、退職を機に財産のすべてを寄付して無一物に還った本多静六氏のことばです。
ほんとかどうかはともかく、一度は通らないといけない貧乏生活、晩年だけは避けたい。でもこのままだとヤバイ。どうにか今のうちに通り過ぎてしまいたい。
というわけで、バブル育ちの50代主婦がやっと勤倹貯蓄に目覚め、心を入れかえることになりました。
生活レベルを落とす恐怖はどこからくるか?
ところが、生活レベルは落としたくない、などと甘いことを思ってしまうわけです。
「小さな暮らし」としゃれた言い方をしてみたところで、実質は生活レベルを落とすことに他ならない。
そのことに気づいているのかいないのか、生活レベルをどうにか維持しようと躍起になっておりました。
「生活レベルを落とす」ことは格好悪いことだと思っているんですね。
お金がないとか、収入が少ないと思われるのは恥ずかしい。
なぜなんでしょ。
人づきあいが得意でないのは、人見知りなんかじゃなくて、見劣りしないようにつき合うのがしんどいからかもしれないです。
つまりわたしは相当な見栄っ張りだったのでした……。
人間ありのままに暮らすのって、けっこうむずかしい。
貯金生活を続けていく上に、一番さわりになるものは虚栄心である。
と本多氏は述べている。
いたずらに家柄を誇ったり、いままでのしきたりや習慣にとらわれることなく、一切の見栄をさえなくすれば、四分の一天引き生活くらいはだれにでもできるのである。
まったくその通りでございました。
一切の見栄をなくすなんてこと、そう簡単にできることではありませんです!
「そこまでしてお金はいらない!」などとトンチンカンなことを思い、身の丈に合ったつましい生活を馬鹿にしていたのだから始末が悪い。
だけどいよいよ期も熟して参りました。
そろそろ勤倹貯蓄生活に入らねばなりません。
身の丈どころか実力以下の生活をする幸福が知りたい!
身の丈より、さらにお金をかけない生活をすれば、より早く効率よくお金が貯められます。
どうしてそこまでしてお金を貯めるのか?
それがよくわかっていなかったのだけれど、この年になって何となくわかってきた。
お金に縛られない自立した自由な人生を送るため! というのもあるけれど、そんな未来を目ざして励むこと自体が幸福なのだ。
と、本多静六氏は述べている。
元気で働けること、貯金ができること、ありがたい幸せなことじゃないですか。
ところかまわずポケモンGOに励むように、なりふり構わず勤倹貯蓄生活に励んだら、スティーブ・ジョブズにはなれないけれど、本多静六みたいな億万長者には誰でもなれる可能性があるんですよ♪
50代主婦、遅ればせながら勤倹貯蓄生活始めます!
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