肉や魚、乳製品、砂糖を極力使わない低糖質食をつくろうと思うと、何となく味つけがたよりなく、もの足りなくなってしまう。そこで、だしをしっかりとらなければ!というところに行き着いた。
ところが、だしなんか必要ない! という説があるのを知った。素材には、本来それぞれうま味がある。その素材が持つうま味を引き出せば、べつにだしなんていらないというわけです。
「だし」がないレシピ
ゆるベジ料理研究家の浅倉ユキ氏の料理本には「だし」がない。野菜料理の研究家カノウユミコ氏のレシピにも「だし」らしい「だし」はない。
- 干ししいたけや切り干し大根といった乾物
- ごぼう
- キャベツ
- にんじん
- トマト
といったごくごく基本の野菜たちからうま味を引き出すのがおいしさの秘密らしい。
素材のうま味が「だし」になる?
カノウユミコ氏のレシピ本は、もう何年も前から持っていたが、ほとんど活用できていなかった。材料を見ても、どうしてこれだけでおいしい味になるのか、わからなかったし、実際うまくできなかった。
でも、今思うと、野菜の基本の蒸し煮のしかたや、じっくり炒めてうま味を引き出すこととか、ちょっとしたことだけど、大切な基本がわかってなかった気がする。
当時は、ただただ手間ひまかける料理がいい料理なんだと思い込んでいました。だから、今のわたしにはできないんだ、などと思っていたけれど、そんなことはないんですよね。ごく簡単にできてしまうものがほとんどなのに、インスタント食品や加工食品を使用しないで簡単においしく調理する方法をまったく知らなかったんですね。
化学調味料や、だしに頼らないこうしたシンプルでナチュラルな料理は、ただ材料を揃えれば、何となくサマになる料理とは違う点で難しい。
きっと、ごくごく料理の基本的なことが身についている人にとっては、何てことないことなんだと思うのだけれど、恥ずかしながら、この年になって、まだわかってないことだらけなのである。今さら聞けない……とは、このことだ。
作ってみるしか上達する道はない!
料理というのは、レシピ本には載っていないちょっとした段取りとかコツとかが、わたしのような素人には大切だったりする。
調理器具から材料まで、手本どおりに揃えてできるわけでもないから、いっそう難しい。自分の環境に合わせて、いろいろくふうしたり調整したりするには、何度も実際に作ってみるしかないんですよね。
食材のこだわり具合も、現実的にできる範囲って、それぞれ違うと思うのです。すべて植物性食材にするのではなく、肉や魚を取り入れたり、市販の調味料を利用するのもアリだと思いますし、手抜きや時短の手段もみな違うと思うんですよね。そんなこんなを検証するためにも、経験を積むしかないと言うわけです。
一回失敗したからと言って、めげていてはうまくならないのは、料理も同じ。でも、料理って、一回でも失敗すると、イヤになるんですよね。でも、ここでやめてしまうと、失敗はしないけど、いつまでたっても上達しません。いつもここでストップしてしまうんですよね。
食材を捨てなければならないような失敗は極力避けつつ、失敗を恐れないで、今回のマイブームでは、あきらめずにチャレンジしていきたいなあと思ってます。
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