【家計やりくり】お金を貯めるのが先か借金返済が先か

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家計にゆとりがなくなると、何が何でも貯金したほうがいいのか、一刻も早く借金返済に励んだほうがいいのか、わからなくなってきて、気づいたら借金返済に追われるだけで貯金がまったくできない状態に慣れてしまうんですよね。

ほんとに借金返済を優先しないと回らなくなる事態に陥る前に、家計の正しいやりくりを学びたい。

月々の固定費、つまり借金返済額を減らす方法を優先

固定費を減らしたいとあせるあまり、借金返済を何より優先し過ぎるのは問題。

借金を早く返せば利息が減る分支払総額は少なくなる。さらに完済すれば固定費も減る。しかし、そのために月々の返済額が大きくなって家計に余裕がなくなり貯金がまったくできないことになる。

一方、借金をゆっくり少しずつ返済すれば利息がついて支払総額は多くなる。しかし月々の返済額が低く抑えられ、わずかだが貯金ができる。

どっちがいいか?

わずかでも貯金できる道を模索することが大事。

余裕のない借金返済はあらたな借金を生む可能性もあります。たとえ借金の返済であっても、お金は全部使ってはいけないってことなんですね。

たとえわずかな貯金でも使わないお金があることは気持ちにゆとりをもたらします。正しい判断ができるように、気持ちにも余裕が欲しいですよね。

もちろん家計が赤字になるような先取り貯金は貯金になりません。

今の家計でやりくりする習慣をつけなければ収入が増えてもやっぱりやりくりできない

「も少し収入が増えたら貯金しよう」「借金がなくなったら貯金しよう」と思ってずるずる過ごしてきたことを反省。

今やりくりできなければ、収入が増えても支出も増えるだけに終わって問題解決できないからです。

もっとお金をかせぐことを考える前に、まず今あるお金をやりくりすることを学ぶこと。

これは2000年に発表され、23か国語に翻訳されて400万人以上に読まれ続けている超ロングセラー本『マネーという名の犬』の「6章、借金があるときはどうすればいい?」のまとめに書いてあることです。

物語になったお金の入門書。わたしはたぶんもう知っていることばかり書いてある本だろうとなめてました。これほど楽しくおもしろく読めてためになったお金の本はほかにありません。

この本の最後に「大人の読者のみなさんへ」というのがあって、こんなことが書かれてあり、ちょっと恥ずかしくなりました。

わたしたちはすぐ「そんなことはもう知っているよ」と決めつけてしまいがちです。こうした姿勢こそ、落とし穴にはまるもとです。「もう知っている」と思った瞬間に、学ばなくなってしまうからです。そこにある本当のメッセージに耳を傾けようとしなくなるのです。また、新しいことを学ぶだけでなく、「学んだことを実際に実行する」ということも大事なのです。

本書は『イヌが教えるお金持ちになるための知恵』という生々しいタイトルの旧訳だったそうです。そのタイトルだったら読んでなかったかも。

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