いつなくなってもおかしくない

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「これがなくなったらどうするだろう?」

お金とか電気とかパソコンとか、なくなったら困るだろうな、もしなくなったらどうするだろう? ってときどき考えます。

以前はゼッタイ失いたくないものがいろいろあって、「どうすれば守れるか」ばかり考えてたらコワくなってしんどくなったんです。

人生どうしたって失ってしまうことがあるからです。

「ゼッタイ失わないモノなどない」と思うと、何だか空しくなって馬鹿らしくなりました。

それで「なくなるかもしれない」と覚悟して生活するようにしたんです。

なくなったときどうするか?

なくならないようにがんばるのもいいんですよ。でも、そこそこでいいんです。

それよりなくなったときどうするかをシミュレーションしておいたほうが断然有効です。

誰に助けを求めようか、どこに行けばいいだろうか、誰だったら話を聞いてくれるかな、っていろいろ考えるんですよ。

命がなくならない限り、何を失っても生きていかないといけません。

最悪のシミュレーションはしようと思ってもなかなかできないものです。どこか甘くなって、しまいには「どうにかなるか」ってなるんです。

なくなることを考えないようにして、守ろうと必死になってたときのほうがコワくて仕方なかった。

コワいものは見ないようにするより、向き合ってしまったほうがラクなんですね。

一度すべてを失ってしまうという縁起でもない最悪のシーンを想像してみてください。

正直ほとんど実感がないので、何やら物語の主人公になったみたいに、できるかどうかも疑わしい行動があれこれ思い浮かんだりするものです。

「なくても何とかなる」と思って備える

妄想は過ぎるといけませんが、いざ困ったことになったとき、パニックにならずにいろんな方法を考える練習になっているのではないかと思ってます。

何にせよ、今あるものがあたりまえと思って暮らすほど危ういことはありません。

かと言って、失うまいと必死に守ろうとするのには無理がある。

いつなくなってもおかしくないモノと暮らしているという自覚が大切。

「なくても何とかなる」を心の支えに、できる備えにいそしみたい。

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