身の丈に合った生活をしたいと言いながら、その一方で生活レベルを落としてまで節約とか貯金とかできないと思ってたんですね。
でも、その生活レベルっていうのが考えてみたらよくわからない。
今の生活レベルを維持することにこだわるメリットはとくになかった。
今できている生活のレベルを落とすことに、どういうわけか恐怖に近いぐらいの不安を持っていたように思います。
でも、年をとるにつれて、収入が減ったり、環境が変わったりして、生活というのは変わるものなんですよね。
さらに人生にはときに思いがけないできごとがあったりして、普段の生活ができなくなることもままあります。
それなのに「いつものあれがなくなったらどうしよう」と不安になるのは、今ある生活があたりまえ過ぎて、それがなくなったらこの世の終わりのように感じてしまうからだと思うんです。
それであるとき、ないと何もできないような生活こそ不安だ、ということに気づいたんです。
それからです。いつでも一から立て直せるような暮らしをめざすようになりました。
ないと困るものはたくさんありますよ。
でも、どんなものもあたりまえではなくて、失うかもしれない、と覚悟するんです。
それと、なくてすむものは持たないようにしています。
失うものは少ないほうがいいですからね。少ないもので暮らせるほうが心配が少ない。
まわりの人にどう思われるかを考えなければ、少ないお金で暮らせるほど心強いことはないんですよね。
余れば貯金できますし、貯まればお金を増やすこともできます。ただし、お金もやっぱり失うことを覚悟しないといけません。
何もなくても元気で暮らせるのが最強です。
と、そんな極端なところまでめざすつもりはないですが、今あるものに感謝して、なくなっても動じない、そんな暮らしができたらいいな。
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