本多静六氏の『私の財産告白』を読んで感銘を受けました。
たぶん以前のわたしだったら、興味なかったと思います。古臭いと馬鹿にしてしまったかもしれません。
でも、質素倹約して貯金に努める生活を趣味とする暮らしも悪くないと思うようになったんです。
貯金できない暮らしの異常さに気づかされた。
たとえば、病気や災害などの異常事態は除きます。
仕事をし、いくばくかの収入がある中、わずかな貯金もできない暮らしは異常だと気づくのに数年、暮らしをリサイズするのにさらに数年かかりました。
その間、年をとり、環境の変化で収入は減少する一方です。
収入が少ないことは、貯金できない理由にならないことは、多くの人が証明しています。
貯金は「するか」「しないか」だけなんです。もちろんしないことを選ぶのも自由です。
でも、家計が赤字になるというのは、身の丈に合わない暮らしをしている証拠。
少なくとも赤字にならない暮らしを目指すところからスタートしました。
無趣味のわたしに貯金はぴったりの趣味かも
家計と向き合い始めてわかったことは、案外無駄なお金を使っているということでした。
必要な生活費が足りないと嘆く一方で、その反動なのか、使途不明な支出が合わさると少なくないことがわかってきました。
社交的でもなく、これといった趣味もないわたしの無駄遣いというと、一つ一つは小さな額の嗜好品や不要なまとめ買いの類がほとんどで、何を買ったかもわからないものばかり。その場の思いつきで衝動買いすることも多かったと思います。
だから買う前に少し考える時間をとるようにしただけで、つらい我慢をすることもなく、支出削減できたのにはびっくりしました。
とくに欲しいとかこだわって買い物しているわけじゃなくて、ただ買うのが習慣になっていただけだったんですね。
支出を減らすなんて、苦しい我慢をしないといけないものとばかり思っていたので、まったく気が進まなかったのだけれど、やってみたらこれが案外おもしろい。お金が余ったらなおさら愉快。
ついこの前まで、お金があったら買いたいものやしたいことがいっぱいあったんですが。
ちょっと考えるようになったら、年のせいか、無趣味だからなのか、見栄を張る人づきあいもないせいか、どうしても欲しいというわけじゃなく、なければなくてもいい程度のものがほとんどなんですよね。だったら使わないで貯金したほうがいいか、と思うようになったんです。
お金貯めてどうするの? って言う人もいますが、そんなことは貯まってから考えればいい。今は貯めることそのものを楽しもうかなって思ってます。
ほら、コレクションも貯金も似たようなものじゃないですか!?
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