小さく暮らすということは、すなわち少ない支出で暮らすということでもあります。
支出を減らすというと、我慢して切り詰めるとか、節約するといったとらえ方をしがちです。
でも、本当にそういうことなんでしょうか?
よけいなお金を使う暮らしがあたりまえになっているだけで、身の丈に合った本来のサイズに戻すだけのことなのかもしれません。
小さな暮らしにふさわしい住まいとは
単純におうちが小さくなれば、必然的に持ち物を少なくせざるを得ないし、光熱費も減ると考えられます。
住まいを小さくするのは、いちばん手っ取り早く暮らしを小さくする方法のように思います。
でも、住まいを変えるのは、そうかんたんではありませんよね。準備やタイミング、資金も必要になってきます。
そう思ってわたしはここで思考停止してました。
ところが『3万円ビジネス』で、古い田舎の家を自力で改修したり建て直したりする人たちの存在に刺激を受けたんですね。
わたしは大工仕事なんてできませんし、すぐに動ける資金もありませんけれど、具体的な物件探しの妄想を始めたんです。
これが意外と得るものがある。
地域の物件をネットで検索するぐらいのことなんですけどね。
地方は都会より住宅費が安いと思っている方が多いかもしれません。わたしも地方に来るまではそう思ってました。
でもそれは半分間違いです。新築で買い物便利な物件なんかは、地方でも決して安くないんです。
地方で都会と同じようにお金を出して何でも人まかせで暮らそうとすると、都会と変わらないか、それ以上のお金がかかることも珍しくありません。業者さんが少なくて高いからです。暮らしてみてはじめてわかったことなんですが、できることはなるだけ自分たちでやらないと、田舎暮らしの恩恵は受けられないんです。
言い換えれば何でも自分でできるのが田舎のメリットと言えるかもしれません。
田舎で家賃やおうちの価格が安いものにはだいたい次の2パターンがあります。
- 生活が不便な場所である。
- 古くてメンテナンスが必要ですぐには住めない。
即入居可能とわざわざアピールされているおうちなんかでもあやしい。長年空き家のままだった物件も多く、どこに不具合があるかも不明。知らない人に貸したり売ったりするのを嫌がってオープンにされていない物件も少なくないんですよね。
そんな中、条件の合う物件を見つけるには、自ら動いて情報収集に努め、知り合っていくしかないみたいなんです。
最近は、お役所が移住支援に乗り出しているところもあるので、きっかけはつかみやすくなりました。以前は移住希望者の中心は定年前後の中高年でしたが、若い人たちも増えてきているそうです。訪ねたり、人と会ったりしている間に、地域のことがわかってくるので、こうしためんどうなことも無駄にはなりません。むしろ、めんどうなことを体験して乗り越えたほうが移住の失敗を防げそうです。
わたしはまだ妄想の段階でここまで動けてません。でも、人生どんなチャンスが来るかわかりません。
そのときまで妄想し続けたいと思ってます。
ローカルの時代が来るかも
スポンサーリンク
閉鎖的な田舎の借家だと、「都会の趣味人に住んでもらい、建て直しも含めて暮らしのためのいろんなものを整えてもらって、しばらく経ったら『うちの親戚の息子に住んでもらうから、赤の他人のあなたは用済み。出て行って』と理不尽な立ち退きを要求される」ケースも多いみたいですね。
えーっ!
そんなこともあるんですね……。