順番当番

syukai

順番で町内役員

今年は町内会の役員がまわってきた。

町内会の運営や経理を担当し、期末に総会で報告。次の人に引き継ぐ。たまたまお役所勤めの人が多かったせいか、会計や行事がじつにきちんと記録されて引き継がれている。

わたしは結婚後、三回引っ越しを経験してきたが、これほどしっかりした町内会ははじめてで、当初はずいぶん面食らったし、なんだかめんどくさくて嫌だった。でも、そのおかげで人見知りで引っ込み思案な我が家も、ご近所の一員になれたのだから、思えば悪いことばかりではなかった。

PTA役員は子ども一人につき一回

順番に当番といえば、小学校のPTA役員は、子ども一人につき一回はすることになっていた。確か四年生以上の保護者が対象で、低学年のうちに済ませた方が会長のような大役にならずにすむというので、四年生のPTA役員は立候補者が多く、比較的スムーズに決まるということだった。

そんな事情を知らないわたしは、六年生のとき、仕方なく引き受けることになった。くじ引きで会長に選ばれて泣いていたお母さんのことが今も忘れられない。

PTA会長は、泣きたくなるほど重責なのだ。自治体と連携をしながら、毎年恒例の大きな行事をいくつも仕切らねばならない。言われたことをすればいいだけの平役員とは比べものにならない。

リーダーシップを発揮し、うまく仕事を割り振れる場合はいいが、実際はろくに手伝わない、連絡も取れない保護者も少なくないので、結局会長が何でも自分でやることになると聞いた。誰かにお願いするより、自分でやったほうがトラブルがないという話もある。

とくに毎年恒例の子どもフェスティバルでの出店やバザーの準備はたいへんだったと思う。わたしは手芸品を作る手伝いをちょこっとし、当日の店番をしたぐらいだったけれど、それはもう立派なイベントで、たくさんの子どもたちが楽しんでくれていてびっくりすると同時に、PTA会長と支えた人たちのご苦労を思わずにはいられなかった。

順番当番、やってみたら案外いいことがある

順番で強制的にやらされた当番でも、やり通した人は、大変だったけど、たいていいいこともあったという。わたしもその一人である。うまい具合に当番をすっぽかしたり、やらずに過ごした人もまた、それはそれでよかったと思っているだろうけれど、どんな人も、できることなら役に立ちたいのではないだろうか。

PTA役員をやらないという人の中には、実際家族の介護や抜けられない仕事などの事情を切々と訴える人もいた。しかし、引き受けたくない事情が何もないという人はいない。

問題は、いったん引き受けてしまうと、例年通りの負担を負わざるを得なくなることだと思う。

うちの町内会も高齢化が進み、役員を免除される人が増え続けている。それはそれで仕方がないと思う。その一方、これまでのやり方を見直し、やめてもいい作業はやめ、よりかんたんにできる方法に徐々に変えていき、できることだけでも引き受けてもらえるようにし、高齢になっても、できるだけ町内会に参加する機会をつくることも大事だと感じている。

順番当番は誰もが当事者になれる

順番当番は、誰かがやらないと困る仕事を皆で請け負うシンプルな方法である。

今は、お金で依頼する方法もあるが、それはそれでリスクがある。だからといって、お金で依頼することを全否定する必要もない。

ただ、順番当番の良さを軽視するのはもったいない。順番で当番を経験することは、誰もが当事者になることだからだ。

それでもサボったり、いい加減なことをする人、うっかりする人がきっといる。それはそれで、何かやり方に問題があるのかもしれないし、そうしたいろいろな人がかかわるからこそ、誰もが引き受けやすい、助け合いやすい当番に改善していける余地がある気がしている。

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