家計簿をつけていれば、何とかなってる気になってました。歯磨き粉をつけた歯ブラシを口に入れたら、歯みがきした気になるのと同じですね。
日々の食費とか月々の光熱費なんかをつけているだけでは、いったい年間どれぐらいのお金を必要とし、使っているのか、案外把握できていないんですよね。
毎年家計簿の締めで、ざっと計算しているはずなんですが、ちゃんと向き合ってこなかったんですね。
今年は、そのことを深く反省し、あらためて洗い出し作業をしました。
管理不能支出を洗い出す。
管理不能支出は、管理不能というくらいですから、見ても仕方ないというか、正直一番見たくない支出です。
ここは、本来家賃とか住宅ローンのみ、最小限に抑えるというのが理想。生活上欠かせないもので、契約上、数字を動かすことができないものがこのくくりに入ります。
うちでは、ほかに
- 保険料
- オール電化工事ローン
- 通信費の基本料
などを含んでいます。
管理不能支出というぐらいですから、見直す余地がないと思いがちです。それが支出の中で大きな割合を占めていたりすると、イヤになりますよね。
こうしてあらためて書き出してみると、管理不能支出というのは、つくづく安易に増やしてはいけない、って思います。それぞれは少額だからと言って、活用していない会費や使用料を支払い続けていませんか?
わたしは今回、ケータイ料金と保険料が減らせることを発見! 見直してみるもんだと思いました。
毎年同じように過ごしているように思っているけれど、年々子どもは成長し、おとなは年をとっているんですよね。おのずと前の年とは違った生活を送っているものなんです。生活が変わると、支出も変わります。管理不能支出とはいえ、定期的に見直す必要があるんですね。
特別支出を洗い出す。
特別支出というのは、毎月支払うものではない不定期な支出のこと。たとえば、学期払いの学費や家電購入費、帰省費などです。
予定できる支出は、なるべく洗い出しておきます。この特別支出は、年間でまとめると、大きくてバカにならない場合が多いので、きちんと把握しておかなければいけません。
年間の特別支出を把握していないと、大きな買い物を無計画にしてしまい、家計が赤字になる一番の原因になったりするので注意が必要です。
毎月ほぼ決まって支出する生活費を把握することは大事です。でも、年間の特別支出を把握していなければ、まったく片手落ちなんです。
年間ベースの管理不可能支出と特別支出を洗い出して、はじめて毎月自由に使えるお金がどれぐらいあって、いかに限られているかってことが実感としてつかめるようになるんです。そうなると、日常の買い物の意識も自然に変わってきますよね。
特別支出を把握すると、今年は車にお金がかかるから、家電の買い換えは、もうちょっと先にしようとか、急に壊れた家電を買い換えたときは、予定していた旅行を近場に変更する、といった管理ができるようになります。
特別支出として見える化しておけば、家計が大きく崩れる心配をすることなく、安心して支出できる、というわけです。
我慢の具合を知るメリット。
家計と向き合うと、収入の少なさや支出の多さに嘆くことばかり想像してしまいます。
でも、何がどれだけ多いとか少ないとかいったことが明確になると、具体的にどうすればいいのかを考えるしかなくなるので、ある意味すがすがしい気持ちになります。
家計は、破産するわけにはいきません。足りなければ、暮らしを小さくするか、収入を増やすしかありません。すぐにできないことは、なるだけ時間を稼ぐ道を探ります。
嘆いたり落ち込んだりしていられなくなります。
家計が一体どうなっているのか、わからないのが一番コワイことではないでしょうか。漠然としているから不安になったり憂うつになったりするんですね。
家計は、一刻も早く、白日の下にさらし、向き合うことに尽きます。それからがスタートです。
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