町内会の総会に出席しました。次の役員が決まらなくて、それはもうたいへんだったんです。
くじ引きができない!
役を引き受ける人がいないので「くじ引きしよう」ということになったんです。
ところが、くじ引きで決めることに反対する人がいて、くじ引きがすんなりできないんです。
そこで、くじ引きに賛成か反対かの多数決をとったんです。これがまた同数なんですね……。
くじ引きに反対する人は、ふさわしくない人が当たってしまったらみんなが困ることになる、と言うんですね。
たとえば高齢の方などはパソコンで関係書類を作ることができない、と言うんです。まあ、そんなのは手書きでもかまわないので言い訳にならないのですが、とにかく「とてもつとまらない。もしも自分が当たったら迷惑をかける。」と言うんです。
そして、くじ引き反対の人たちは、しっかりした経験者にやってもらいたいようなことを言うわけです。
これには役員経験者たちは猛反発します。というのも「一回だけ」という約束で引き受けた経緯があるからなんですね。そうした約束がずっと無視され続けてきていることに怒ってるんです。
こんな感じで時間だけが過ぎて行きました。
高齢化が原因か
かつてみな若かった頃は、地域の人との関係づくりにも熱心だったんでしょう。
ところが、長年のご近所さんで見知った関係となった今、地域の行事に参加する必要性を感じなくなっているみたいなんですね。「町内会を抜けたい」みたいな言葉も聞かれました。
体力がなくなって体調が悪いという人もいるでしょうし、家族の介護につとめている人などもいて、実際いろんな事情がそれぞれあるんですよね。
「地域に奉仕するなんてとんでもない。こっちが助けてほしい」といった心情かもしれません。
いっそ高齢者しかいなければ、もう少し助け合わないといけない、という思いが出てくるのかもしれませんが、悪いことに、少しでも若い人に押し付けようという勢いが止まりませんでした。
結局、一番若いということで推薦された人が、いたたまれずに引き受けてくれたことでおさまりました。(ありがとー)
人間関係にも、つい損得勘定が……
わたしはというと、人のつながりの大切さを知り、つながりを模索しているというのに、みなが困っていても町内会の役員には立候補しなかったんですね。
何でだろう。
若い頃だったらゼッタイ嫌だと思っただろうけれど、この年になると、町内会のつきあいも大事だと思えるようになったし、回ってきたらやらないといけないって思っているんですよ。それなのに自ら手を上げてまで引き受ける気にはならなかったんですね。
でも、個人的にお世話になった人たちに対しては、できることがあれば何でもやりたいって気持ちになるんですよ。
わたし、何かしてもらったことがある人にしか奉仕しない計算高い人間だったのでしょうか。
これから先、年とって助けてもらわないといけないことがどんどん増えてくるんだから、これではいけません。今からでも先行投資ならぬ先行奉仕しないと、ってまた損得勘定してるし……。
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