年間にどれぐらいのお金を使っているか、知ってますか?
月々のいつもの支出は何となくわかってても、何やかやと飛び入りで出て行くお金が毎月のようにあったりしますよね。「こういうのが意外とバカにならないのよね」と思いつつ、長い間、把握するのを避けてきました。
保険料とか税金とか学費とか、あらかじめわかっているものじゃないですよ。車の修理費や医療費、家電購入など、予想外の突然の出費のことです。
予想外ですから把握するのがめんどくさいしむずかしい。そこまで見てしまいたくないような気持ちもあります。
でも、働けなくなる年齢がじりじりと近づきつつある年代になってくると、将来不安でいっぱいです。うちは余裕かましている場合じゃありません。現実を見るのはコワイけど、向き合わないとね。
思いがけない出費とは?
思いがけない突然の出費というのは、毎年あるんですよ。
夏の盛りに冷蔵庫が突然壊れたこともありました。ゆっくり選んでいる暇もなく、たいへんでした。電気屋さんによると、夏に壊れるパターンがほとんどなんだとか。うちの冷蔵庫もまたそろそろ買い換えどきなんですよね……。10年以上の家電、暖房器具は3年ぐらいから故障のリスクを覚悟しておいたほうがいいです。
今年は車のウインドウに石が当って修理しました。
あとは歯科治療。無事をいいことにメンテナンスに行かなかったりすると、かえってお金がかかってしまうらしいですよ。歯にすきまができてきたら、定期的に歯のお掃除に行ったほうがいいんですよね……。
こうした思いがけない出費は必要経費とは限りません。交際費とか娯楽費の類、そのときの気分で突発的に出費しがちです。ほんとはお小遣いにするか、できるだけ予算化してコントロールしたほうがいいんですよね。そのほうが罪悪感なしに使える。だからと言って、あんまりケチるとストレスがたまり、かえって暴走してしまうことも。可能な限り現実的な予算を模索する必要があります。ここがいちばんむずかしい。
わたしはなるべく直近の過去データをもとにしています。現在の生活に一番近いから。でも、引越しをしたとか転職をしたなど、生活に大きな変化があったときは、直近のデータも充てにできません。そんなときは生活スタイルや習慣、性格を考え合わせ、可能性のある支出を考えます。
こうして割り出した「思いがけない支出額」と「予想可能な特別支出」、それに「光熱費など管理不能支出」を差し引いた額がふだんの支出可能生活費です。こうすれば、余裕のなさが一目瞭然です。ある意味すがすがしいほどです。
どうせそのとおりにいかないのに予算を立てる理由
予算の見積もりが甘くて、お金が足りなくなりそうだとわかったとき、いつもそこでゲームオーバー。思考停止に陥っていました。もうこれ以上どうにもならない、とあきらめてしまうからです。だから結局はじめに考えた予算は無意味になってました。
これでも足りないことがわかるようになっただけ以前よりマシになったんですよ。なんだかわからない赤字がいつのまにか膨らんでしまうリスクは避けられます。
そもそも予算というのは、苦労して立てるものの、そのとおりにはいかないんです。
それでもいちおう作っているのは、家計をどんぶり勘定にしないためです。家計の状況をだいたいでも把握するのに役立っていると思っているからです。いいにつけ悪いにつけ、だいたいですが大きな見通しができるようになります。だからまんざら役に立ってないわけでもないんです。
予算を立てないどんぶり勘定でも、赤字にならなければそれでよさそう?
でも、たとえば何歳までにいくら貯金したいとか、二年後に引っ越したいとか、長期の大きな変化に対応するには、予算でコントロールしたほうがよくわかって安心できます。ピンチに早めに気づいてリスクを最小限にするのも、予算を作っているからできることです。
だから、うちのようなちっちゃな家計でも、予算を立てるだけのことはあるんですね。
でもせっかく苦労してつくった予算、どうせなら作りっぱなしにしないでもっと支出のコントロールに活用したい……。
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