どうして今さら「お金持ち」の話か? それは家計簿とニラメッコしていたら、ふとピケティ氏の話を思い出したからです。確か「このままいくと経済格差は広がるばかりで、生まれたときから貧しい者は貧しいまま抜け出せない」といったようなことだったと思います。
懸命にどうにかこうにか家計をきりもりしている身にとっては、「どうにもならないよ」、と切り捨てられたようで何とも気が重くなったことでした。いよいよ近づいてくる老後の生活も気がかりです。
だけど巷には「わたしはこうしてお金持ちになりました!」といった本をよく見かける気がするんですよね。うらやましいと思っているせいもあるとは思いますが。まあ胡散臭いのが大半だとしても、庶民からお金持ちになる人もいないわけではなさそうなんですよね。でもそれは、宝くじに当るぐらいまずあり得ないことなのかもしれません。
と思いつつ、一般庶民からお金持ちになった人って、一体どんな人たちなんだろう? とこの年になってからナンなんですが、恥ずかしながら興味津々になってしまった次第。
庶民はお金持ち道のスタートに立つのがたいへん。
まず始めは、ふつうにお金を貯めるところから始まります。
ここでゼロやマイナスから始める人と、生まれながら持っている人との間にすでに差があるんですよね。多くの人はここでまず挫折、脱落し、あきらめていくのかもしれません。
でも何とかめげずに貯金に励んでいると、あるとき気づくんです。それはからだを動かして稼ぐお金には限界があるってこと。がむしゃらに働いたあげく、病気でからだを壊し、せっかく貯めたお金も使い果たしてしまった、なんて話を聞いたりすると、かなり凹みます。
もちろん基本は労働です。ふつうの人は、ふつうに働いてお金を貯めることをしないことには始まらない。ここは厳しい現実です。働いていても、生活するのに精一杯で貯金できないでいる人も少なくありません。そんな中、懸命にコツコツお金を貯めていると、ある日労働と貯金だけではとてもお金持ちにはなれない、ということに気づいてしまうんです。
「なーんだ、やっぱりダメじゃん。」となり、ここまできてもまた金持ち道から外れてしまう人がかなり出ると思われます。
そうなんです。庶民にとってお金持ち道のスタートに立つこと、それが簡単ではないってことなんですね。
お金のこと、知ってるか知らないかが分かれ目。
「お金持ちになるなんて無理」と思ってあきらめてしまう人が大半だということがわかりました。わたしもそのうちの一人です。このグループの特徴は、じつは「無知」なんですね。
「我慢するのもイヤだし大変そうだから無理はしたくない。」というもっともらしい理由を言うのですが、実のところ、何がどう無理なのか、よくわかって言ってる人はいないように思います。
生活費にいくらかかっているとか、老後にいくらお金が必要とか、金融機関のデータで聞いたことはあっても、実際に自分に当てはめて計算して知っている人は少ないんですよね。コツコツためた貯金や退職金も金融機関に言われるままになってるケースも多い。
その場の流れで経済や投資、資産管理の勉強を始めてはみるのだけれど、積み上げてきたものがなく付け焼刃なものだから難しくてよくわからない。結局ここでもあっさり勉強を断念してしまう。
こうしたこと、すべてにわたしは思い当たるんですよね。
お金持ちになった人の共通点とは? お金持ち道は穴場?
庶民からお金持ちになった人に共通するところは、お金がないときから、お金にまつわる勉強や経験をあきらめることなく続けてきたことなんです。運だけでも能力だけでもなく、やっぱり努力の人たちなんですね。
「そんなしんどいことマネできない」って思うかもしれませんね。でも、可能性があるとわかっていたら、続けられることもあったのではないでしょうか?
たとえば「100万円貯めて、そのうち30万円で株式投資の勉強と経験を積んで、とにかく撤退しないように続けていけば、そのうち月々の積立貯金分ぐらいは稼げるようになるかもしれない。」といった可能性を知っていたら、もしかしたらチャレンジしたかもしれません。
ただ知らなかっただけ、または知る前にあきらめて知ろうとしなかったことが案外多いのではないでしょうか。
「何も持たないふつうの人は、無知を減らせば思いがけない可能性が広がってお金持ち道をあきらめないで進むことができるのではないだろうか。だからひたむきに勉強すれば、お金持ちになれるかもしれない。」それが今回興味本位で調べてみて思ったことです。甘いですか?
簡単ではありませんよ。だってこれだけたくさんの人がチャレンジする前にあきらめてしまうほどの道なんですからね。でもそれは逆に、チャレンジする人が少ない穴場と言えなくもないです。実際にゴールする人もいるんですからね。
もしかしたら、東大の入試に合格するよりも、何かのオーディションに合格するよりも、どこかの就職試験に合格するよりも可能性があるかもしれませんよ。そう思うと、ちょっとだけ将来に夢が持てそうじゃないですか。
日々のやりくり、くさらないで励みましょ。
努力することは反復・継続すること
スポンサーリンク