ネガティブで結構

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わたしは家族からネガティブとか悲観的だとか言われる。

そうかもしれないと思うけれど、それで悩むことはない。

ポジティブでいるほうが苦手で落ち着かない。根拠もなくポジティブでいるほうが無理なのです。

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最悪の事態を想定するということ

何だったか「ネガティブに備えよ」という言葉があったように思います。

備えは最悪の事態を想定して行うのが理想なんですよね。

それを「いくらなんでもここまでひどいことにはならないだろう」などと適当なところで線を引っ張って考えるものだから、事態が悪化していくにつれてどんどん不安が募ることになるんです。

バブル崩壊の頃のわたしがそうでした。

だったらはじめから最悪の事態を想定していたほうが精神衛生上よかった。

最悪の事態を想定するというのは、どんな悪い事態にも対応できるようにするってことではない。

対応できるに越したことはないけれど、ものごとには力を尽くしてもなすすべがない限界というのがある。どうしたって避けきれない不幸に合うことがあるのだ。

わたしは阪神大震災でそのことを思い知った。

最悪の事態を想定するというのは「持っているものはいつか失い、永遠に続くことはない」と知ることのように思う。知ったからってどうということはない。でも、何というか、失う恐れが薄れてラクになった。「失ったら失ったときにできることをすればいい」という小さな覚悟ができた。

持っているものを守るとか、さらに増やすといったポジティブ思考ほど不安定になるものはなかった。

悔やんで恨んで運命を呪うばかりで一から立て直すことができなくなる不幸を避けるべく、わたしは最悪の事態を妄想する。

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