アラフィフの片づけ。減らすものと残すもの。

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どちらかというと、思い切りよく捨てられる性質です。それでも片づかないジレンマをずっと抱えてきました。

そんな中、大事にとっておいたものが何一つ残っていないことに、わびしさを覚えています。

捨てても捨てても片づかないこのむなしさは何だろう?

あなたは何を大切に残していますか?

 

思い出の品、ありますか?

手紙とか写真とか、もらったものなんか、捨てられないって人、多いですよね。

この前、別れた恋人との思い出の品を預かってくれるサービスがあることを知って、ほんとびっくりしました。そんなビジネスがちゃんと成り立つぐらい需要があるんですね。

インターネット上で、いつでも預けたものを見られるようになっているそうです。

以前のわたしだったら、捨てられない人たちがけっこういるんだなあ、なんて思いながら、とくに気にも留めなかったと思います。

でも、最近あらためて身の回りの片づけを始めてみて思うようになったことがあるんです。

これまで、追いかけられるように、いらなくなったものを処分してきました。通り過ぎてゆくモノたちは、いつの間にか全部不用品のごとく思うようになっていました。

思い出の品というか、過去のものを振り返って、なつかしんだり、思い返したりすることは、なんか後ろ向きで、あんまりいいことのように思えなくて、嫌っていました。

未来が永遠のように思えた頃は、先に進むことに必死で、振り返ることに興味が持てなかったし、余裕もありませんでした。

ところが、先が見え始めたこの年になると、ちょっと変わってきました。

確かに、過去にとらわれて後ろ向きになるのはよくないです。

でも、自分が過去に思ったことや出会った人のことに思いを巡らすことって、必ずしも後ろ向きなことばかりじゃないのではないか?

むしろこれから進んでいこうとする人生に、何かしらの力を与えてくれたり、ヒントをくれたりする、貴重なものもあるのではないか?

いろんな人がモノを大切にするのを見ていたら、ふとそんなふうに思ったんです。

わたしにも、手紙をやりとりしたり、何回も聴いた音楽や、感動した本、人との出会いがありました。その一つひとつのできごとを、決しておろそかにしてきたつもりはありません。

でも、それにまつわるモノを無雑作に片づけてきたことで、結果的に、心の中から、その一つひとつのできごとを、まるで何もなかったかのように、すっかり消し去ってしまっていたように思います。

実際に、嫌なことを忘れるには、部屋の模様替えをしたり、引っ越したりして、嫌なことを連想させるものをできるだけ排除して心機一転するのが有効なんだそうです。

わたしは、目の前と頭の中のごちゃごちゃをただ片づけたいばかりに、積み重ねてきた大切な時間のすべてまでも、不用意に捨て去っていたんですね。

片づけても片づけても、捨てても捨てても、どこかむなしく、すっきりしなかったのは、そのせいだったのかもしれません。

もしも残すとしたら、

書くことが好きなわたしですが、日記や文章を残すことは、なるだけしないようにしてきました。格好悪いし、恥ずかしいだけですからね。今も気持ちは同じですが、記録として、記憶として、もし残すとしたら、わたしはやっぱり文章かな、と思うようになりました。

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何のために片づけるか?

何のために片づけるか?

それは大切なことを見失わないためです。大切なことを見失わないために、モノを大切にするんですね。

片づけの目的が、いつの間にかモノを減らすことにすり代わっていました。今も、油断するとそんなふうになってしまいます。

思い出は、心の中にあればいい、なんて思ってきましたが、人の記憶なんていい加減なものです。ときには、カタチとして残すことが必要なこともあるんですね。

「これだけは」というような大切なことを見つけたら、そのことを忘れないために、ささやかな手がかりや記録を残しておくことは、無意味なことでもなんでもない。むしろ、これから先の自分の歩みのために、大切で楽しいことにすることができるんですね。

何を残そうか? 残せるモノはごくわずかです。

何が大切か? 本当に大切なことは、それほど多くない。

そう思いながら、きょうも片づけをしています。

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