『50からの老いない部屋づくり』を読んで

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これは「ヘヤカツ」という部屋を活かすことを目的とした部屋づくりを提案している本です。片づけや掃除本とは少し趣が違い、ゆくゆくはリフォームやリノベーションまで念頭においた少々リッチで大がかりな部屋づくりのお話でした。

うちはリフォームやリノベーションなんてするお金はありません。そもそも借家なので、これから先ずっと住んでいられるかどうかさえわかりません。だから部屋なんてどうでもいいや、と思ったことも正直ありました。

だけど、住んでいるところがどんなところであろうと大切にし、片づいた掃除の行き届いた部屋で暮らしたい。そんなふうに思うようになりました。

「50からの老いない部屋づくり」とは、何ともそそられるタイトルではありませんか。

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住まいはいつでも仮の宿

片づけを通してミニマリズムを覚えると、住まいはいつでも仮の宿に過ぎないと思うようになりました。はじまりは阪神大震災を経験したこと。それまで住まいに抱いていた価値観が大きく揺らぎました。住まいだけでなく、必死になって大事に思ってきたものすべてが何だかむなしく思った瞬間でした。

それからバブル崩壊と長い不景気。世の中の価値観もずいぶん変わりました。だからと言って、すぐに気持ちが切り替わったわけではありません。それはもう長い時間をかけて少しずつ少しずつ変わってきたんです。

大量の洋服を処分したのはつい最近のこと。これがはずみになりました。

和室や土壁、コンセントの位置など、以前のわたしは何かというと住まいに不満を持っていました。ところが一つひとつ片づけて、ちょこちょこ掃除するようになったら、アラふしぎ、この不満だらけだった住まいに愛着がわいてきたのには我ながらびっくりしました。古かろうが間取りが悪かろうが、そんなのどうでもよくなってきたんですね。いいじゃない、どんなとこだって。暮らせるならそれでいい。今住んでるところを大切にきれいに気持ちよくすればいい。たとえ住まいが変わることになってもまた同じようにするだけです。それが目下わたしのいちばん気持ちいい暮らし方です。

住まいはいつでも仮の宿。だからこそ今ある暮らしを大切に思います。

『50からの老いない部屋づくり』ってどんな部屋?

気になるタイトル。ボケない部屋づくりじゃないところがいい。

快適スペースは一人当たり18㎡。

「人間が快適に暮らすことができる空間」というのは、実は限られた、小さなスペースなのです。

それが著書では一人当たり18㎡と考えます。これはおよそ11畳ぐらい。これ以上広いと管理するのが難しくなるんだそうですよ。広ければいいというわけではないんですね。

これは実感としてよくわかります。片づけや掃除をしていると、うちは小さいほうがいいなっていつも思いますもん。小さいところできれいを維持するには、モノを減らして掃除をしやすくするのが一番。だから片づけしたくなるんです。

リフォームやリノベーションはできるといいですよね。でも、できないからといってがっかりすることなんて全然ないです。どんなに素敵なかたちのおうちにしても、片づけや掃除ができていないと快適になりません。だけど、どんなに古くて使い勝手の悪いおうちでも、片づけて掃除をすれば気持ちよく暮らせます。

大事なのは、やっぱり片づけと掃除なんです。この本では「捨てればいいというものではない」とか「持たない生活を推奨しているわけではない」とほかの片づけ断捨離本とは違うように言ってますが、結局持ち過ぎないように片づけをし、掃除しやすくするという点では同じなんですね。これができないことにはばく大な投資をしてリフォームやリノベーションをしたところで意味ないですからね。新しい収納家具を買ったり、作り付けのウォークインクローゼットを作ったものの少しも片づかないパターンの二の舞です。(かなりねたみやっかみ入ってます……。)

快適な暮らしをめざすのに、今ある住まいを大切に思い、少しずつ「毎日片づけと掃除する」ことに勝る近道はないんですね。だまされたと思って一度トイレピカピカにしてみてください。気分上がりますよ!

何がすごいって……

そのとおりにできなくてもいいんです。とにかく30分どこなと掃除してみてください。30分がたいへんなら15分。種も仕掛けもありません。きれいになるにつれて人間気分が変わるんですね。